交通事故に遭うのは運気が関係している?

交通事故19

外を歩いていれば、誰にでも交通事故に遭遇する可能性があります。自分のハンドル操作や信号無視などが原因なら自業自得とも言えますが、もらい事故などでは「自分はなんて運がないんだ」と思うこともあるでしょう。しかし、交通事故に遭うというのはそんなに運が悪い証拠なのでしょうか。

確率や数字の面、そして運気の面から見てみましょう。

交通事故の防止策・万が一事故に遭ったときのことを考えてできること

1年間の交通事故の確率

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内閣府が発表している統計では、平成29(2017)年に全国で発生した交通事故件数は47万2,165件でした。1日で約1,290件の交通事故が発生している計算になります。亡くなった方は3,694人で、こちらも1日で約10名が命を落としてしまっていることになります。

交通事故の負傷者数はぐっと増えて58万850人で、死者数の約156倍です。死傷者数の合計は58万4,544人で、これは日本全体の人の約0.46%になります。つまり、1年間で1万人中約40人が交通事故で亡くなるか、ケガを負うということです。

こうしてみると、そんなに交通事故に遭うことはないのではと思うかもしれません。

一生の交通事故の確率

次に人の一生に広げて見てみましょう。厚生労働省の「簡易生命表」によると、2018年の日本人の平均寿命は男性で81.25歳、女性で87.32歳でした。そのため、日本人全体の平均寿命をだいたい84歳とします。

1年間で交通事故で亡くなったり、ケガをする確率は100%-約0.46%=約99.54%です。これを84年間繰り返すと、約67%になります。

つまり、一生の内、交通事故で死傷者になる確率は約33%になります。

こうなると、可能性としてはありえそうな数字になったのはないでしょうか。

宝くじの確率

同じ確率という視点で、他の事柄を見てみましょう。例えば、年末ジャンボ宝くじです。先ほど計算したように、交通事故で死傷者になる確率は1年間で約0.46%でした。年末ジャンボの1等7億円の当選確率は、4億8000万枚の発売に対して24本の当選ですので、何と0.000005%です。

5等の1万円でも48万本の当選ですから、確率が0.1%です。ということは、宝くじに当選するよりも交通事故に遭う可能性の方が高いという事になります。

航空機事故の確率

航空機事故も滅多に起こりませんが、それでも毎年死亡事故は起きています。「航空安全ネットワーク」の発表によると、全世界で2018年の航空機事故による死亡者は556人とのことでした。すでに日本国内の交通事故の死者数を超えていますが、世界中の航空機のフライト数は約3700万回で、そのうち死亡事故を起こしたフライトが15回ですから、確率でいえば約0.000041%ということになります。

交通事故どころか年末ジャンボ宝くじ1等当選よりもさらに低い確率です。

運気の本質

これまで交通事故、宝くじ、航空機事故と3つの確率を見てきました。最も確率が低いのは航空機事故でしたが、航空機事故に遭うというのは「運がいい」といっていいでしょうか。そんな人はなかなかいないと思います。運気というのは確率ともう一つ、本質的に「いい」か「悪い」で見ることが必要です。

運気を上げた結果、滅多に起こらない事故に遭遇してしまったというのでは何かおかしな感じがしますね。運は確率でとらえるものではなく、「いい」か「悪い」でとらえるものです。つまり、確率でいえば2分の1、50%で見るものです。

「人間万事塞翁が馬」の精神で

故事に「人間万事塞翁が馬」というものがあります。昔、中国に住んでいた老人が飼っていた馬に逃げられてしまいました。同じ村に住む周りの人は「大切に育てた馬に逃げられるなんてお気の毒に」と言いますが、当の老人は悲しむ様子もなく、むしろ「別に不幸なことではないよ」と言います。

すると、逃げた馬が質の良い馬を仲間にしてたくさん連れて戻ってきたのです。周囲の人は「こんなことになるなんて思いもしなかった。質の良い馬は市場で売れるし、よかったね」と言いますが、老人はこともなげに「そんないいことでもないよ」と言います。

すると、しばらくたったある日、老人の息子がその馬から落ちて大ケガをしてしまいます。周りの人はまた「馬のせいでケガをするなんて、お気の毒に」と言いますが、老人はまた「そんなに悪いことでもないよ」と言います。

そのうちに、老人の住んでいる地域に敵国の軍隊が攻めてきて、戦争が起きてしまいます。周囲の若い男の人は戦争にかり出されて戦死する人が多かったのですが、老人の息子は大けがをしていたため、兵隊になることもなく、戦争で命を落とすことはありませんでした。

運気のいい、悪いは受け取る自分次第で大きく変わります。何がよくて、悪いかなんかは意外とわからないものです。交通事故は確かに怖いものですが、もしかするとその先にあったさらに大きな不幸を回避できたのではと考えると、また見方が変わるのも事実です。

運気を上げよう

運が「いい」か「悪い」かを決めるのは自分自身です。それは、自分の精神的な状況が大きく関わってくると言えます。交通事故に遭遇したということ一つをとってみても、とらえ方が変わります。もし、運が悪くて交通事故に遭ったと考える人がいるならば、運が悪くて交通事故に遭ったのではなく、交通事故に遭ったから少し心が疲れていると思うとどうでしょうか。

運が悪いことと交通事故に遭うことにはっきりとした因果関係はありません。むしろ、運気というものは落ち込んでいる人にはやってこないもののようです。どうしても嫌なことがあると「運が悪い…」とか「不幸が続くのでは…」と思いがちですが、そこにマイナスのスパイラルに陥りやすい罠があります。

常にプラス思考や幸せを感じる意識がないと、どうしても気持ちは嫌な方向へ流れがちです。それが交通事故などの大きな不幸の中にいればなおさらです。「笑う門には福きたる」とことわざでいいますが、これには古人の知恵が含まれています。

運気は幸せな人にさらにやってくるものです。暗くてネガティブな人と明るくてポジティブな人とどちらに人が集まってくるかを考えれば、やはり明るい人には人が集まってくるでしょう。運気もそれと同じです。交通事故に遭うということは、確率的には誰にでもあり得るものです。

交通事故に遭わないで一生を終える人がいるため、遭ってしまうと自分は運が悪いと思ってしまうかもしれませんが、それは特別なことではなく、確率的にそういうものなのです。ですが、それを「不幸だ」とか「運気がない」といって必要以上にネガティブなことにすると、本当に嫌なことが増えていきます。

気持ちを切り替えるのは大変だとは思いますが、それでも何かいいことを期待して前を向いていくと、自分に訪れる幸せを見逃さずに日々を過ごしていけます。運気を上げるのは自分次第である、と思えるようになるといいですね。